今回は、最近新たにライトペーパーが公開されたゲーム向けチェーンであるZKcandyについて調べてみました。ゲーム向けチェーンとしては珍しくzkロールアップの仕組みを使用しており、zkロールアップの先駆者であるzkSyncを作った会社との共同開発とのことなので、注目度は高いと言えるでしょう。
ZKcandyとは?

ZKcandyは、Matter LabsによるEthereum用のZK-Stackを使用して構築されたレイヤー2のスケーリングソリューションです。
ZK-Stack…Matter Labsが作成したゼロ知識証明ロールアップを作成するためのキット。OP StackのzkRU版とも言える。
ZKcandyはゼロ知識証明を利用したより高速でコスト効率の高いトランザクションが可能なレイヤー2ブロックチェーンであり、取引手数料の高さや確認時間の遅さなど、レイヤー1のイーサリアムのブロックチェーンが直面しているスケーラビリティの課題に対処することを目的としているようです。
また主軸にGamingとmemefi(Meme×Finance)という二つの領域を示しており、ゲーム特化型ブロックチェーンとして作成されているようです。
ZKcandyはMatter LabsとiCandy Interactiveという二つの会社のジョイントベンチャーとして立ち上がったプロジェクトです。
ZK-Stackの最初の大型プロジェクト(ブロックチェーン)らしく、ZK-Stack開発元のMatter Labsも大きく携わるようです。
iCandy Interactive Limitedとは?
iCandy Interactive Limited (iCandy) は、東南アジアとオセアニア圏を対象とする大きなゲーム開発スタジオです。 オーストラリア証券取引所に上場しており、650人以上の正社員を擁し、ドイツ、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリアでゲームスタジオを運営しています。 iCandyの株主には、Animoca Brands、Singtel、SK Telecom、AIS、Baiduなどが存在します。
ZKcandyの特徴
ZKcandyの特徴は、なんといってもZK-Stackを利用して作成されているところでしょう。
今までのゲーム特化チェーンは、ほとんどがレイヤー1ブロックチェーンか、あるいは楽観的ロールアップ(Optimistic Rollup)の仕組みで作られているレイヤー2ブロックチェーン(ORU)です。
しかしZKcandyは、このどちらでもないゼロ知識証明ロールアップ(zk Rollup, zkRU)という仕組みで作成された最初のBCG特化型チェーンです。
なぜ今までORUのBCG特化型チェーンはあったのにzkRUのBCG特化型チェーンはなかったかについては、いくつかの理由が考えられます。
- ORUの方が作成しやすい
- OP StackというORUのレイヤー2ブロックチェーン専用作成キットが登場し、最近登場したいくつかのゲーム特化チェーンはこの仕組みとキットを採用しました。
- またゼロ知識証明の技術が習熟しておらず、ZK-Stackというキットも存在しませんでした。
- ガス代が高くなりやすい
- ORUと比べて、zkRUは「堅牢かつ安全度が高いが計算量が多いせいでガス代が高い」といった問題が起こりやすいです(一回0.05ドルほど)。
- トランザクションも早くない
- ORUとは全く違う、より複雑な計算と検証方法をやる必要があるため、トランザクションの承認速度がORUのチェーンよりも遅くなりがちでした。
総じて、zkRUにはおよそゲーム向きではない技術的制約が多く存在するはずだったのですが、細かい手段は不明ですがZKcandyはこれを突破したのかもしれません。
他のチェーン独自の機能としては、独自のDID(Candy Passport)やアカウントアブストラクションが標準実装される予定です。
まだ細かい情報が公開されたばかりで情報が少ないですが、現在はテストネットが公開されており、SepoliaETHをブリッジすることができます。

https://sepolia.bridge.zkcandy.io/bridge
おまけ ZKcandyのマスコット「Zook」
ZKcandyにはZookという猫をモチーフにしたマスコットキャラクターがいます。


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