今回は、10月の22日に最初のエアドロップを行ったKromaというL2ブロックチェーンについて、解説していきます。
Kromaもブロックチェーンゲーム特化のL2なのですが、楽観的ロールアップ(ORU)でスタートしてからゼロ知識証明ロールアップ(zkRU)へ移行するというほかにはあまり見られない特色を備えている変わったブロックチェーンです。
Kromaとは?

Kromaは、EthereumをL1として稼働している楽観的ロールアップ(ORU)のL2ブロックチェーンです。このブロックチェーン自体は普遍的な利用、つまりOptimismやArbitrumのような用途を限定しない汎用L2として作成されていますが、「Gamefied Web3」というモットーを掲げています。
Kromaは2022年第4四半期から動いているプロジェクトで、2023年の第3四半期にメインネットを迎えています。
その時点から、後述するORUとzkRUを合体させるということについて概念実証を行っていたようです。
そして2024年の10月、初めて独自トークンである$KROトークンがエアドロップ、初期配布されました。
Kromaの投資家には、The Spartan Group、Gate Ventures、ICC Venture等が存在しており、調達はシリーズAまで進んでいます。

https://blog.kroma.network/kroma-secures-series-a-funding-from-prominent-investors-5b0bd91ad752
ORUからzkRUへ
Kromaは、OptimismのSuperchainを構成する一つのチェーンとしてORUで作成されましたが、その最終的なゴールには「zkRUになる」という目標を据えています。
なので現にホームページからKromaのタイムラインを確認すると、2025年にはzkRUのテストネットを開始する予定が確認できます。
ではなぜ最初からzkRUで作成しなかったかというと、zkRUの証明生成の側は現在発展途中であり、「まだそんなに速くない」からです。実際、動いているzkRUのチェーン、ScrollやStarknetのトランザクションの速度は、ORUのチェーン(Arbitrum等)ほどは早くない印象を受けます。
またコストの面からも、現在のzkRUはORUよりも不利です。具体的に言えば、zkRUのチェーンんのほうがORUのチェーンよりもガス代が高いです。これも、ゼロ知識証明の計算コストの高さから来るものですね。
ですが、zkRUは安全性で言えばORUよりも安全で堅牢です。なぜそうなのかは技術的な話になるので今回は割愛しますが、zkRUのほうが「巻き戻り」が起きづらく、ファイナリティ(行った取引が覆されなくなるまでの時間)も早いです。
Kromaは、こういったロールアップの現状を鑑みて、「今のうちはよりコストの安いORUを使用し、将来ゼロ知識関連の技術がもっと効率化されてコストも早さもORUを超えてきたら、zkRUに乗り換えよう」という意図でその準備を既に進めているわけですね。
このようなアプローチを行っているL2は筆者も他にあまり見たことないですが、興味深い取り組みですね。
KCU(Kroma Creative Universe)について

https://medium.com/kroma-network/official-launch-of-kroma-creative-universe-kcu-af3dca746842
Kroma Creative Universe (KCU)は、Kromaネットワーク上のゲーミフィケーションプラットフォームです。
参加者は、KromanというKCU上のキャラクターNFT
にアイテムを装備させて実績を獲得することで、報酬を受け取ることができます。
具体的には、Kroma上に作られたこのKCUプラットフォーム上でゲームをプレイすることによって、少しづつ報酬として$KROトークンが受け取れるというものです。装備品をフルセット集めれば、2桁KRO、運が良いと4桁KROももらえるそうです。
ゲームを通して装備アイテムを受け取り、そのアイテムのレア度が高いほどKromanのスコアが高くなり、そのスコアによってトークンの量が決定されるようです。
参加するには、まずETHをKroma上にブリッジしてキャラクターNFTをMintしなくてはなりません。

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