今回は、3月にサービス終了してしまった国内ブロックチェーンゲーム「ERGSUM」が、なぜサービス終了してしまったのか、原因を深掘りして解説します。
上場企業も開発に携わっており、東京ゲームショウのWeb3 Gamae Award2024で「Future Game Award」を受賞した大作ゲームでしたが、リリースからわずか半年でサービス終了しました。
今回の記事を読むことで、どのようなブロックチェーンゲームはクオリティが低くサービス終了してしまうのかを理解でき、NFT投資による損失も減らせる可能性があります。
ERGSUMとは
ERGOSUMは、スマートフォン向けの無料RPGです。gumiとCROOZ Blockchain Labが共同開発しています。
ゲーム内容は他のRPGでも見られることが多い、キャラクターを編成してパーティを組み、ターン制のバトルを通じてダンジョンクリアを目指していくシステムです。他のプレイヤーと協力して敵を倒すレイドバトルや他のプレイヤーと対戦するPvPバトルなどもあり、シーズンランキング上位者には報酬が配られます。
ERGSUMのサービス終了の原因
先ほども解説したように、ERGSUMは東京ゲームショウのWeb3 Gamae Award2024で「Future Game Award」を受賞していて、事前登録者数も10万人を超えるなど、ブロックチェーンゲームの中でも特に事前評価されていたので、リリースが注目されている作品でした。
ブロックチェーンゲームの参入障壁となりやすい仮想通貨ウォレットやNFTの準備も必要なく、多くのWeb2ユーザーにプレイしてもらうための取り組みをしていました。
しかし、2024年10月にリリースし、2025年3月にサービス終了と、運営期間はわずか半年だけです。国内ブロックチェーンゲームは基本的にゲームクオリティが低いのでほとんどが1年以内にサービス終了してしまいますが、半年はその中でも特に早いです。
原因はそもそもゲームの質が低いことがレビューやSNSの投稿で挙げられており、具体的には例えばゲーム内映像のほとんどが漫画になっていることです。映像で制作するとコストが重いため漫画になっていると思われますが、漫画もコマ数が少なく、セリフもほぼありません。さらに、ゲームをある程度進めるとストーリーがなかなか進まなくなり、ユーザーにストレスがかかる設計になっています。
漫画の部分のほかにもユーザーから「このゲームシステムはよかった」「BGMやデザインがよかった」などの声は少なく、ブロックチェーンゲーム特有の副収入が狙えるという謳い方でユーザーを集めた結果、ゲームクオリティが追い付かなくなっていたと言えるでしょう。
モバイルゲームのランキングも1000~1500位と期待作の中では低い順位で、ユーザーが集まらず、売上の発生額が少なくサービス終了してしまったことがわかります。
Google Playの評価はレビュー数約1200件で1.6でした。
また、他のWeb2モバイルの放置ゲームでよく使われる広告手法に1000連ガチャのような無料でたくさんガチャを引けるキャンペーンが行われるのですが、そのようなゲームはガチャを多く引く前提で設計されています。あくまで広告を目立たせるために使われてるだけで、ソシャゲのようにガチャの内容で他のプレイヤーとの優劣が決まる仕組みにはなっていません。
しかしERGSUMは優劣が決まるキャラガチャがありながらも同じようにガチャを多く引ける広告を使用していることに加え、引けるのはメインガチャではなくサブのガチャです。ユーザーの誤認を狙う広告のため、釣られてゲームをプレイした人から反発が起こっていました。
また、収益性もほぼ0で、NFTの価格はゲームリリース前の価格の半値以下になっています。
Xでの広告では「NFTを売買して臨時収入をゲットできた」と記載されていますが、NFTの価格が低いだけでなく売却によってもらえるトークン価格も低いので、収入が得られたとしても額は少額です。
「NFTを売買して臨時収入をゲットできた」という広告は今流行りのUGC風を狙っているのだと思いますが、運用されていた時期はそもそもまだNFTを売買できない時期です。
今回のまとめとして、ERGSUMが約半年でサービス終了してしまった原因はゲームクオリティが一般的なWeb2ゲームより低く、ユーザーが満足できなかったことが主な原因と考えられます。

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